俺はアニメ視聴歴がそんなに長くないので、この手の話題はあんまりしないんだけれど、最近のＳＦアニメって敵に悪意があるんじゃなくて、戦争や貧困などが耐えない人類を救済すべく巨大な権力で管理して理想社会を築こうと善意でやっていて、それに対して主人公達が、人類には確かに問題がいろいろあるけれど、それでもあきらめずに頑張っていくしかないんだなんてことを言って抵抗して、敵の計画が実現する一歩手前でそれを食い止めるってパターンが多いですよね。敵は「全体主義」で主人公は「自由主義」を象徴しているような感じ。
ただ、俺はへそ曲がりなんで、それで戦争や貧困が無くなるなら、いいじゃないかなんて思ってしまう。しかし、一方で、そんな理想社会を巨大な権力によって作り上げるなんてことは不可能なことであって、仮に一時的に成功したとしても、いつかは破綻するものだとも思う。
理想社会を築いたはいいけれど、その後に綻びが出てきて、それを希少なケースとして握りつぶし、現体制を守ろうとする勢力と、それに気付いた勢力との戦い、そこに、それに気付かないで体制を支持する一般人が絡んでくるみたいなテーマの作品があれば面白そう。もうあるのかもしれないけど。
