⇒自民党は先進国でも珍しい「再配分保守」?
の続き。俺はどうしても宮台真司の、
自民党は先進国でも珍しい「再配分保守」。
⇒今後も保守が生き残るために必要なことについて、杉田敦先生をマル激にお招きしてトークしました - MIYADAI.com Blog
という主張に違和感を持ってしまうんですね。かといって反論できるだけの知識を持ち合わせていない。で、いろいろネットを検索して見つけた記事。
⇒経済をどうみるか 〜フクザツな経済学の流れを説明します〜(熊谷弘オフィシャルサイト:Kuma-Log)
「すべての政治家はケインジアンである」とリチャード・ニクソン米大統領は言いました。
政治家というものは、地域の代表と言う側面を持ち、財政支出をその手段として地域の利益を確保したがることをニクソン大統領は言おうとしたのでしょう。
この事情は日本でも変わりません。地域の利益を財政支出と結びつける政治手法を生み出したのは、明治時代、政党政治初期の一方の旗頭であった星享であったと言われます。この手法の完成者は、政党政治家で初めて総理大臣になった原敬でした。
⇒星亨 - Wikipedia
⇒原敬 - Wikipedia
現在の「保守」のように市場を重視するようになったのは、昔からそういう傾向があったにしても、サッチャー、レーガンの登場が画期になっているんだと俺は思いますよ。その背景には財政赤字という現実があるわけで、一方、現在の「革新」だって、その現実から目を背けることはできないわけですよね。
俺には宮台氏の考えている「保守」は「脳内保守」じゃなかろうかという疑問が拭えません。そしてそういう考え方には「主知主義的」なものが背景にあるんじゃなかろうかとも思ってしまうんですよね。