高齢化社会の未来は悲惨か?

いわゆるロストジェネレーションは親の介護をどうするのか、という話 - pal-9999の日記


前にこんなこと書いたんだけれど
増えゆく社会保障関係費
最近この問題を論じる記事が増えてきたように思う。


で、それを前提にした上で、今度は、それとは別の視点で考えてみる必要もあるんじゃないかと思う。


それは、
経済成長ってなんなのよ? - こら!たまには研究しろ!!
に提示されている問題。

 特別な政策措置がなくても経済の効率は2%くらいで向上していく.実はこれは恐ろしいことかもしれない.毎年2%で効率が向上するってことは同じだけの財・サービスを作るのに必要な労働力が2%減少していくということですから.言い換えると……今までどおりの時間働いた時の「供給能力」が2%上昇していくと,実際の売り上げのほうも2%で伸びないと,毎年2%の労働過剰が発生することになる! この2%を吸収するためには,

・各人の所得一定で全員が毎年2%労働時間を減少させていく 

・毎年2%の人が職を失っていく

のどちらかが生じざるを得ない

だから、「経済成長」が必要だってことなんだろうけれど、それがそう簡単にいくようには思えない。


一方、高齢者の数が増えていき、それは社会保障関係費の増大を意味し、すなわち若年労働者の負担増となる。ということは大雑把に言えば、本来若者が消費することができた分を高齢者が消費するということだ。別の見方をすれば、若者の消費に必要な商品を生産するための労働力が、高齢者の消費のための労働に回されるということだ。


一見すると若者の生活水準が下がるように見える。しかし生産性が上昇しているのなら、現代の若者が消費するのと同じものを生産するのに、将来はより少ない労働力しか必要ないということになる。


ということは、高齢化の度合いと生産性の上昇の両者のバランスが取れていれば、負担が増しても生活水準は低下しないということになるんじゃないのだろうか?もちろん、そう単純な話じゃないんだろうけれど(特に海外との競争において)。


ま、実のところよくわかってないんだけど…