我々は正しい。我々が正しいことを訴えていれば人はついてくる・・・

我々は正しい。我々が正しいことを訴えていれば人はついてくる・・・: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)


これまた頭が混乱する話。


「我々は正しい。我々が正しいことを訴えていれば人はついてくる・・・」


何かそういう発言をマイナスに捉えている話みたいになってるけれど、


本当に人がついてくるかはともかく、そういう信念を持つのが悪いことだとは思わない。


なぜなら、そういう信念を持っているならば、「正義を実現するためには嘘も許される」なんてことは考えないだろうし、人々はいつか我々の正しさに気付くはずだから、現在ついてきていない人を「愚民」などと罵ることもないだろうし、「本当はわかっているのに何らかの良からぬ理由でわからないふりをしているのだ」とも考えないだろうから。


ただし、これが「訴えていれば即座に人はついてくる」という話だと全く違ってくる。


「人はついてくる」といっても、それは10年後かもしれないし、100年後かもしれない。そう考えれば「現在人がついてこないのは、まだその時期ではないからだ」という考えになるだろう。そうであれば、「将来はともかく現時点においてベストなのは何か」という考えも浮かんでくるだろう。


また、「人がついてこないのは我々が間違っているからかもしれない」と考える余裕も生まれるだろう。「即座についてくる」と考えていてはそういう余裕は生まれにくい。


話に出てくる人は、人がついてくる時期について楽観的すぎたのだろう。そのゆえに現実的な対処を誤ったということだろう。もっともそれも一つの生き方であって、後悔しているようなことを言ってても、実はそうでもないのかもしれない。他人に迷惑かけてないならそれでもいいと思うし。


hamachan先生の脳裏に浮かんだのが「どの領域」の人なのか知らないが、俺が想像するところでは、その人達の信念は「我々は正しい。ついてこない奴は馬鹿か嘘つきだ」というものではないだろうか?