かっぱ寿司業績悪化の原因

朝日新聞デジタル:新幹線レーンに落とし穴 かっぱ寿司、まさかの業績悪化 - 経済・マネー
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業績悪化の理由は、人気を呼んでいる「新幹線レーン」。一般的な「回転レーン」よりも効率が悪く、もうけが減ったという。

 ただ、「新幹線レーン」は単線で一方通行のため、商品を届けた後、車両をいったん厨房(ちゅうぼう)に戻さないと次の商品を乗せられない。「回転レーン」よりも時間がかかり、効率が悪い。

どういうこと?単に「新幹線レーン」の時間がかかるのが原因なのだとしたら売り上げが減るはずではないか。常識的に考えれば、売り上げは微増しているのだから経費が増えたということだ。「新幹線レーン」に対応するために人件費が増えたということだろうか?なんかよくわからん。


一方、

 店舗オペレーションの改善などに時間がかかり、効果が発揮されなかったことで収益が悪化。売上高は従来計画比で微減にとどまったものの、営業利益は21億8000万円から8億100万円(前年同期比76.1%減)に大幅減額。また、退店費用などでの特別損失計上により、最終損益は9億4000万円の黒字から23億円の赤字(前期は15億3200万円)に転じた。

カッパ・クリエイトの前期は最終赤字に、無配転落も発表 (サーチナ) - Yahoo!ニュース

ところが新幹線レーンは1度に1組の客にしか商品を届けることができないため、注文が集中するとたちまち「渋滞」するという難点が。これが「新幹線推し」で顕在化してしまった。対策として同社では従来の回転レーンの充実を目指したが、こちらにも廃棄数の増加という問題があり、こうした課題の解決が遅れたことが、売り上げの低迷につながった。

かっぱ寿司「新幹線」に急ブレーキ 回転寿司「注文派」増加の裏側で… : J-CASTニュース


まずわかるのが「退店費用などでの特別損失計上」が赤字の主因だということ。「新幹線レーン」自体が直接の赤字の原因ではなく、非効率を改善しようとした結果だということ。営業利益が減っているのもおそらく改善の費用が多額だったということだろう。


朝日の記事だとそこが全く見えない(会員登録すればその先にこのようなことが書いてあるのかもしれないが)。


ところで「注文派」について。俺は年に数度しか回転寿司に行かない(行けない)のだが、注文するのは面倒だ。レーンに流れてくるので十分だ。ところが食べたいネタはなかなか回ってこないので注文しなければならない羽目になる。果たして本当に「注文派」が言うほど増えているのか?増えているともいえるし、それほど増えてないともいえるだろう。なぜなら、そもそもの原因はメニューが増えたからだと思うから。メニューが増えればレーンに流れる数は限られるので客からすれば食べたいものがなかなかこないことになるのは当然だ。自然に「注文派」が増えることになるだろう。店側にしても全てのメニューをこまめに流すのは非効率だし廃棄リスクも高くなるだろう。