野菜を洗剤で洗う

野菜を洗剤で洗うという、料理ができない記号表現について - 法華狼の日記


これについては以前書いた。
2006-11-20 - 国家鮟鱇


昔は洗剤で野菜を洗っていたというけれど、そもそも台所洗剤が普及したのは昭和30年代になってからだ。台所洗剤の歴史は約半世紀にすぎない。その歴史の中で洗剤で野菜を洗うのが一般的だったのはごく短期間にすぎない。


しかし子供だった俺はそんなことは知る由もない。野菜を洗剤で洗うのは当然のことだと思っていたのが、やがて誰もしなくなった。長く続いてきた「伝統」が終わったのだと思った。でも当時既に大人だった人達はそんな感覚を持っていなかった。自分がやっていたということさえ忘れていたりする。その程度のものだった。


昔は多くの人がやっていたのに今ではやっていないものはたくさんある。その中には今でも「あの頃はそうだった」と頻繁に話題になるものもあれば、ほとんど話題にならないものもある。昔のテレビ番組や本などを見て「そういえばそうだった」と思い出すものも結構ある。その違いが何なのかは良くわからない。



※ ところで食材を洗剤で洗うという行為は過去においては推奨されていたからしていたわけだが、料理を知らない人が洗剤で洗うというのは誰かから教わったわけでもないだろう。一体どのような思考回路でそうするのだろうか?ちょっと想像がつかないけれど検索すると現実にそういう人はいるようだ。これは虫が付いているとか菌があるとかいうのとは別の「何か」が付いているという観念からくる「お祓い」的な行為ではないかなんてことを想像したりもするが、もちろん定かではない。