指桑罵槐

昨日たまたま読んだ記事に指桑罵槐(しそうばかい)」という言葉があった。
おどろきの中国、世界史のなかの中国、自虐できない中国 [科学に佇む心と身体]

桑を指さして槐(えんじゅ)を罵る。

桑の木を指しながら、全く似ても似つかない槐(えんじゅ)の木を罵る。つまり、本当の怒りの対象とは全く違うものを攻撃する、という意味。

指桑罵槐とは - はてなキーワード


靖国参拝についてマスコミを批判して、実際は聴取に対して「静かに」と言っている。
憲法についてドイツの例を引き合いに出して、実際は聴衆に対して「静かに」といっている。


実際には聴衆に対して「静かにやろうや」とか「喧噪のなかで決めてほしくない」と明言しているので、厳密には指桑罵槐とは少し違うかもしれないが麻生氏がやったのはまさにこれだ。

 セミナーでも氏は「最近は左翼じゃないかと言われる」と述べ、改正論議の熱狂を戒めた。私はそれを、改正を急ぐべしという国基研と自分は同じではないという氏のメッセージだと、受けとめた。

【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】歪曲された麻生発言+(1/3ページ) - MSN産経ニュース


櫻井氏はそれを正しく受け止めた。正しく受け止めはしたが麻生氏に同意してはいない。

 事実を見れば熱狂しているのは護憲派である。改憲派自民党を筆頭に熱狂どころか、冷めている。むしろ長年冷めすぎてきたのが自民党だ。いまこそ、自民党は燃えなければならないのだ。


「何で自分達を批判するんだ?悪いのはあいつらじゃないか!」


よくあるパターンだ。いろんなところで見てきた。批判する側は身内だと思うからこそ、ああはなってほしくないという願いをこめて、そう言っているのに、それが伝わらない。


彼らは「平等主義者」なのだ。あっちがそうくるなら、こっちもそうしなければならないと考えている。ただし自分達の方がスマートになってのけられるという妙な自信があるのだ。


こういう反応が出てきたらもう打つ手はない。