辺見庸さん「現在は戦時」

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⇒【時流自流】作家・辺見庸さん「現在は戦時」：ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社

現在は平時か。僕は戦時だと思っています

だそうだ。

ところで、下の方に

　橋下徹大阪市長の従軍慰安婦発言、在日外国人への罵詈雑言、麻生太郎副総理のナチス発言。「無知」で「醜い」ことが立て続けに起きている。

と書いてある。麻生発言の真意は「喧騒に紛れて十分な国民的理解及び議論のないまま進んでしまったあしき例として挙げた」と本人が弁明しているし、文脈を考えればそういう発言だったことは確実だ。問題発言ではない。

ただし、これが辺見氏が発言したことなのか、記者の認識なのかわかりにくい。記者の認識の可能性の方が高いように思える。だから辺見氏が麻生発言をどう受け取っているのか不明。

もし、辺見氏が麻生発言をナチスを肯定した発言だと受け取っているのなら、「現在は戦時」だと考えるのももっともだ。いや、むしろそう考えるほうが「健全」だ。俺だって麻生発言が本当にそういうものなのだとしたら「戦時」とはいわないまでも「非常事態」だと考えるだろう。一国の副総理がナチスを肯定する発言をするというのは極めて深刻なことであり、ほっておくことなどできるはずがない。

むしろおかしいのは宮台真司や江川紹子であり、麻生発言をナチス肯定発言と受け取っておきながら通り一遍の批判をしただけで、今は別のことに関心が移っているようだ。彼らにとってナチスを肯定するということはその程度の軽いものだということだろう（だからこそ麻生発言をそのように安直に解釈して攻撃のネタに使えるのだろう）。

前に「中国が沖縄に侵攻した」というデマを信じてしまった人が、信じてしまったにもかかわらず「中国はひどいですねえ」などという、まるで地球の裏側で起きた事件であるかのような呑気な他人事であるかのような反応をしていたことがあったのを思い出す。