ウクライナ問題について

「クリミア問題」についての非常にわかりやすい解説。
「クリミア問題」何をもって独立なの? /早稲田塾講師 坂東太郎のよくわかる時事用語 (THE PAGE) - Yahoo!ニュース

暫定政権は親欧米派で、欧州やアメリカは歓迎しています。好きだからクーデター紛いでも認める半面、嫌いだから憲法違反というのも結構適当です。

俺もそう思う。


さて目下の最大の問題が「クリミア問題」なのは疑いない。たがウクライナについて事前に言われており、この騒動が起こってからも盛んに言われていたのは、ウクライナでは親露派と反露派(反露ゆえに親欧になる)が対立しているということ。反露派は西部に多く、親露派は東部と南部に多い。人口で言えば親露派の方が多いとも聞く。


クリミアはロシアへの帰属意識が高くクリミア自治共和国として自治権を与えられていたという特殊事情がある。しかしクリミアが独立し、あるいはロシアに編入されたとして、それでウクライナ国内の対立が解消するわけではない。現在の親欧政権に対する不満が東部・南部にくすぶっているはずだ。既に東部ドネツクで両派デモ隊が衝突して死者が出ている。


とはいえクリミアと違って東部・南部が独立を目指しているかというとそうでもないのだろう(と思う)。ましてやロシアへの編入などは考えていないだろう。


というか、現政権が倒れて再び親露派の政権が樹立されれば親露派の不満は解消されるはずだ。非暴力あるいは暴力的手段によって現政権が転覆する可能性は決して少なくないように思われる。そこんところがあまり論じられているようには見えないのでよくわからないところ。


で、もし現政権が転覆して親露派政権が誕生したら、今度は西部の親欧派の中から独立運動が出てくるのではないかと思う(いやよくわからないんだけど)。そうなった場合、クリミア独立について憲法違反だと批判している欧米はどう対応するんだろう?なんて思ったりする。まあ可能性の段階でそういうこと考えても仕方ないのかもしれないけど。