なぜ人は陰謀論を信じるのか(その2)

論理的思考力を持つ人がなぜ陰謀論に嵌るのか?


考えられる要因としてはあと「もし本当だったら」という不安があると思う。


たとえば地球温暖化は間違いかもしれない。しかしもし本当に起こったら、あるいは確実に起きることが確認された時には、対策を取ろうとしても手遅れかもしれない。だとしたら間違いの可能性があるとしても対策しておくに越したことはない。という考えで現在の対策がとられているのだと思う。


それと同様に、陰謀は無いかもしれない。でもあったとしたら大変なことになる。だとしたら疑わしいことがあれば手遅れになる前にそれに対抗する必要がある。というのはある程度は論理的な考え方ではある。というか論理的思考能力が無ければ思いつかない。


さらに言えば、このような考え方は見につけておくべきことであるようにさえ思われる。陰謀などあるはずがないという考えもまた危ない。


問題は一線を越えてしまうことだろう。その一線がどこにあるのかということを身につける必要がある。でもそんなことは学校で教えてくれることでもなし、学業優秀でもそこがわからない人が出てくるのだろう。


(続く)