内田樹先生の正体

内田樹は「反知性主義」的か? - Togetterまとめ
ってのがあって、そこで俺の記事が紹介されてるんだけれど、そこに

これ読んでみると内田ってリベラルの様な振りをしたバリバリの極右って感じがするなぁ。

って感想がある。そんなことを書いたつもりは全くないんだが…


俺の言いたいのは内田先生というのは本質的にバカであるということ。しかしながら(主にインテリぶりたい人)に「自分の考えていることと同じことを大学の偉い先生も言っている」と思わせる天然の才能を持っているということ。


別の言い方をすれば、読者は内田先生の文章を読んでいるようで、実はそこに書いてある支離滅裂のとりとめもない文章を、無意識に自分の従来の考えと摺り合せて再構成して「自分は大学の偉い先生と同じ考えを持っていた=自分は頭が良い」ということにして快感を得ることができるということ。


つまり、内田先生は「魔法の鏡」なのである。


さらに別の言い方をすれば、内田先生は占い師のようなものである。オカルトに詳しい人ならご存知だろうが、占い師の占いが当たるのは実は依頼者がそれと気付かずに自分のことを語っているからであり、占い師はそれを分析して依頼者が希望しているであろう答えを言えば顧客は満足するのである。


占い師と多少違うのは内田先生の場合は依頼者が来客する前に、あらかじめ依頼者が喜ぶであろう文句を文章の中に散りばめているということで、後は読者がお気に入りの文句を勝手に選んでくれるのである。そして当たってる部分(つまり読者が同意できる部分)だけを見て満足し、それ以外の部分は無視してくれるのである。


もちろんそれで全ての顧客を満足させることは不可能であるけれど、ターゲットを「インテリぶりたい人」に絞ればある程度何を書けば満足してくれるか予測可能なのであり、すなわちリベラルっぽいけれどガチ左翼とは一線を画すような雰囲気の文章を書いとけば大きく外れることはなく、自己の考えと一致する部分さえあればそれで顧客は満足するのであるから、そう考えるに至った論理については論理が矛盾していようと破綻していようと事実誤認があろうとダブスタだろうと大抵の顧客は気にしないのだからそれらしくもっともらしいことを書いとけばいいのである。


したがってそれを大真面目に読んで内田先生は実は極右であると考えるのも的が外れているのである。