『源氏物語』を軍記物語と勘違い

「源氏なのに義経が出てこない」の苦情受け…源氏物語ミュージアムで企画展 - 産経WEST

 同ミュージアムを訪れる人からは「『源氏』なのに頼朝も義経も出てこない」との声もあるという。

本当にそんな苦情があったのか?といえば、新聞記事になってるくらいなんだからあったのだろう。もちろん捏造の可能性もあるけれど。ただ見出しは「苦情」だけで記事では「声もある」で多少は盛ってるかもしれない。


さて『源氏物語』を頼朝や義経の活躍を描いたものだと勘違いしている人などいるだろうか?といえば、そういう人が絶対にいないなんてことは言い切れないのであり、いるかもしれない。ただ、いたとしてもその「苦情」に応じる必要なんてないのであって、しかしながらそれをヒントにして武家の源氏の企画展もやってみようと考えるということはありえる。そういうことじゃなくて企画自体は源氏つながりでやっただけで、あるいは武家の源氏も宇治にゆかりがあるから展覧会をやることが決まって、どこでやろうかということで「源氏物語ミュージアム」でやろうと企画を持ち込んだだけかもしれない。その場合「苦情」と企画展は全く無関係。


ところで「苦情」の方だけど、可能性としては本気で『源氏物語』を勘違いしてたというケースもあるにはあるけれど、冗談のつもりで言っただけということもあるだろう。ちなみに俺は大河ドラマで「平清盛」(多分土曜の再放送)やってたとき、2ちゃんねる実況板で史実と違うみたいなことがたくさん書き込まれてたので「みんな歴史に詳しいなあ、俺も『平家物語』や『源氏物語』読んで勉強しようかな」みたいなこと書き込んだら結構な反応があった。正直反応がありすぎてびびった。実況板では「NHKのど自慢」で「仙人のお客さん(千人のお客さん)」みたいな「空耳・勘違いネタ」はありふれてて、特に反応もなければ、書く方も反応を期待してないみたいなノリなのに、軽い気持ちで「ありがちなネタ」を書いたら「面白い」とか受けるし、さらに確か「こんなの昔からあるネタですごくもなんともない」みたいな批判まであって、いや最初から「俺が考えた面白ネタ」として書いたつもりはなかったんだけど、予想してた反応と違ってて困惑した。


あと、『源氏物語』を勘違いしたんじゃなくて、「源氏物語ミュージアム」を「源氏のミュージアム」と早とちりしたってだけの可能性。そういうことってありますよね。というか俺の場合しばしばあって、図書館で調べ物をする目的で関係ありそうなの借りてきて家で見てみたら、全く関係ない本だったみたいな。あとから考えてみれば何で間違えたのか不思議みたいな。


恥をさらけれど、今でも忘れられない俺の勘違いは「うどん屋でカレーを頼んだらカレーうどんが出てきた」というもの。いや何を言ってるかわからないかもしれないけれど、俺は「カレーライス」を頼んだつもりだったのである。カレーうどんが出てきてびっくりして文句を言おうとした寸前に「うどん屋でカレーを頼めばカレーうどんが出てくるのは当たり前」と気づいて事なきを得たがやばかった。これは俺がそれまで「うどん屋」というところに行ったことがほとんどなく、外でうどんを食べるのはたいてい立ち食いうどん・そばの店で、今は違うかもしれないが当時はメニューにカレーうどんなどなく、カレーと注文すればカレーライスが出てくるものであったから、そして某所では「立ち食い」というのが必ずしも立って食べることを意味せず、結構本格的なうどん屋でカレーライスのメニューなどなかったのに、俺の知ってる「立ち食いうどん」と同じ感覚でいたことなどから生じたものであった。ちなみに後日、またそのうどん屋で食べていたら不思議そうな顔をしてカレーうどん食べてる人がいたので、確証はないが俺と同じ勘違いしたんじゃないかと思ってる。