味方に甘く、敵に厳しい

一口に、味方に甘く、敵に厳しいといっても、多様な状況が考えられるのではなかろうか。


その1
自分と同じ傾向の人を応援するのは、自分を正当化することにつながるから。極めて自然な行動。欠点は自分を甘やかすことになり、思考停止に陥る危険がある。


その2
身内意識。味方を応援すれば、自分が窮地に陥ったとき、助けてもらえるかもしれない。逆に批判した場合、身内だけに、敵よりも激しく攻撃される危険がある。これまた自然な行動。欠点は無能な味方を応援した場合、連帯責任で自分まで窮地に陥ること。


その3
敵の欠点はよくわかるが、味方の欠点は見えにくい。無意識のえこひいき。ありがち。ただし、お互い様なので、敵の批判を素直に聞けば有意義な議論が成立する。


その4
自分達を絶対の正義と信じている。自分達が正しいのだから、それ以外は間違っている。議論は最初から成立しない。議論とは相手を打ち負かす手段である。原理主義者、イデオロギー信者にありがち。


その5
(その4)の発展型。相手は悪であることは既定の事実であるから、敵を打ち負かすためのあらゆる手段が正当化される。自分自身でさえ信じていない理屈であっても、相手を負かすためなら容認される。詭弁、偽情報、陰謀論なんでもあり。


こんなところかな。