最近、日本の核保有について議論すべきだという主張が話題になっているけど、どうなんだろう?議論するだけなら構わないではないかという声もあるけど、実際問題として、議論したら何か良いことあるのだろうか?議論の結果、核保有すべきという結論が出たとして、それを実行できるかといえば現実的に言って無理でしょうね。
そもそも良くわからないのだけど、現状では持つべきでないという結論が出る可能性のほうが圧倒的に高いと思う。それなのに議論すべきと主張する方が、核保有に積極的で、するべきではないという方が批判的なのがいと不思議。現実的タカ派なら、余計なことをしないで、現状のまま、「日本が将来核保有するかもしれない」と周辺国に思わせておく方が戦略的に有利なのではないか?なんて思ったりする。
で、ここからが陰謀論入ります。
確かに日本も核保有すべきだという論者が増えてきたのは事実。一昔前には考えられなかったこと。しかし、まだまだ少数派であって、近未来に現実のものになるとは到底思えない。少なくとも日本人にとってはそれが常識。ところが、そう考えていない人達がいるらしい。特にアメリカのマスコミでそういう論調が目立つ。今回盛り上がっているのも、外国での論調が後押ししている感がある。ここが怪しい。
もし、日本が核保有すればアジアは激震する。特に中国と韓国。ロシアにとっても脅威だし、もちろんアメリカにとっても。それは絶対に阻止しなければならない悪夢だ。日本がそういう方向に行かないようにするにはどうすればいいか?それは北朝鮮の脅威を取り除くことだ。各国は本気でこの問題に対処しなければならない。そういうメッセージが最近の日本の核保有問題には含まれているのではないか?
「日本の核保有を阻止するためには、北朝鮮の核保有を阻止しなければならない。」
この理屈で、例えば中国の政策に影響があると思われる軍の親北朝鮮派を押さえつけることができるかもしれない。アメリカ議会の慎重派を説得できるかもしれない。逆に言えば北朝鮮の核問題に関係国が今以上に真剣に取り組む(軍事力行使を含む)ためには、日本の核武装の脅威を実際よりも過大に宣伝する必要があると、どこか、又はどこかとどこか、又はどこかとどこかとどこかが考えたのかもしれないなんて思う今日この頃なのだ。
もちろん妄想ですよ。