源平交代思想

源平交代思想(げんぺいこうたいしそう)または源平交代説は、日本史上の武家政権平氏桓武平氏)と源氏(清和源氏)が革命(易姓革命)的に交代するという俗説のこと。室町時代ごろから一部で信じられていたと言われている。

源平交代思想(ウィキペディア)


ウィキペディアでも「言われている」なんて、どこぞのマスコミのような微妙な言い回し。「源平交代思想」というのは、本当にあったのか?


検索して調べてみても、これこれという歴史史料にそういうことが書いてあるという記事が見つからない。この説は「いつ・誰が」唱えたものなのか?俺が前にネットで見た話では田中義成博士が最初だということだったけれど定かではない。また『北条五代記』という史料にそれらしきことが書いてあるという話も聞いたことがあるが未確認。


あと、実際にどうだったかと言うと、一般的に足利(源氏)・織田(平氏)・(豊臣)・徳川(源氏)と政権交代があったこととなっているので、豊臣を除けば、まあ一応合っているんだけれど、足利→織田のところが微妙で、織田の前に三好(源氏)が天下人になってるんじゃね?とも思う。


数年前、図書館である有名な江戸時代の史料を見ていたら、天下人に三好長慶が含まれていた。その直前に、『天下人の条件』という本に、三好氏は天下人と呼ばれなかったみたいなことが書いてあったので印象に残っている。


歴史学者の中でも意見が分かれているそうだけれど、俺は「なかった」派。