お詫び

Apeman氏と一知半解氏の記事を読み比べて、一知半解氏の主張の方が正しいように見えた俺の印象は間違いでした。両氏の主張は完全にすれ違っていました。浅見定雄氏の主張を根拠とするApeman氏と、浅見説を理解していない一知半解氏の主張は噛み合っていなかったのです。


Apeman氏の記事は浅見説についての間違った情報は書いてありません。しかし、俺の能力では浅見氏が何を主張しているのか完全には理解できませんでした。「にせユダヤ人と日本人」の当該箇所を読んだ後で、改めてその記事を読んでみることによって、完全にではありませんが理解できました。


浅見説の正否は現段階で判断つきかねますが、浅見説が正しいのであれば、ベンダサン説を完全に否定することが可能です。そのことが理解できなかったため疑問が生じたのです。


浅見説によれば、「全員一致の判決」「全員一致の弁論」「滑稽な誤解」、であり、ベンダサンの「全員一致の判決」は「判決」ではなく「弁論」です。


さらに、審理の過程では、たとい「役割演技」としてでも、「無罪」の弁論をする人がいた方がよいので、「有罪の主張は全員でしてはならない」のであり、しかも「無罪」の主張をした人は「有罪論」へ変わることができないので、「死罪でかつ有罪のときだけ、例外的に、全員一致が生じない」ことになります。


浅見氏は書いていませんが、この情報を総合すると、死罪の場合、覆すことのできない無罪を主張している人の数は審議の過程で明らかなので、その数が半数を超えた時点で囚人の無罪が確定します。そうでない場合は翌日に繰越されると解釈できると思います。


まだ不明の部分があるのですが、以上のことさえ理解できていれば、浅見説が正しい場合、ベンダサンの「全員一致の判決」は、死罪でかつ有罪の場合、間違いという以前に、存在しないのであり、すなわちベンダサンの「全員一致の判決」は、死罪に限定されたものであると考えたところで、完全に否定されるのであります。


最初から浅見氏の『にせユダヤ人と日本人』を読んでおくべきでした。読まなくても浅見説の概要がわかると考えていた俺が浅はかでした。


Apeman氏にはご迷惑をおかけしました。読者の皆様におかれましてはApeman氏の記事を読むだけで、以上のことが理解できることと思われますので、俺のことを大いに笑ってくださいませ。


コピペされ続ける間違い - Apes! Not Monkeys!  本館
一知半解なれども一言申す サンヘドリン規定「全員一致の議決は無効」一考/〜浅見定雄の山本批判に妥当性はあるか?〜