733年の遣唐使の際に日本・新羅・唐・渤海の間に極めて重大な緊張関係のことについては前の記事で書いた。
⇒井真成は留学生ではないかも
まさにこの時代。唐の皇帝玄宗は日本侵攻を計画していた。日本国存亡の危機である。日本の神々は一堂に会し策を練り一計を案じた。題して、「玄宗を美女でたぶらかし堕落させて日本侵略の野望を止めさせよう作戦」
そして工作員として選ばれたのが我等が熱田大明神である。熱田工作員は唐の宮廷への潜入に成功し、見事に玄宗皇帝のハートを鷲掴みにすることに成功した。そして目論見通り玄宗は腑抜けになり、日本侵略のことを忘れてしまったのであった。
熱田工作員の唐での通り名は、すでにお分かりだと思うが「楊貴妃」であった。
詳しくは、
⇒楊貴妃 玄宗を尾張ことばでたぶらかし(氷心玉壷 古典を遊ぶ)
⇒熱田神宮にまつわる伝承や逸話(白鳥絶賛計画)
⇒熱田『蓬莱伝説』
あたりを参照のこと。
楊貴妃の霊魂が蓬莱(すなわち熱田)にいることは、白居易の「長恨歌」にも書いてあるのである。
昭陽殿裏恩愛絶 蓬〓宮中日月長・・・・・昭陽殿での恩愛も絶え、蓬莱宮の中で過ごした時間も長くなりました。
察するに、熱田大明神(楊貴妃)は、玄宗をたらしこむために派遣された工作員ではあったが、本気で敵である玄宗に恋してしまったのだろう。
万里集九(1428〜?)は熱田にある楊貴妃の墓を訪れた時の詩。
謹んで申し上げます。「もし楊貴妃に霊魂があるならば、どうか、お宮の戸を開き放って、試みに私の申す事を静かに聞いて頂きたい。玄宗皇帝とあなたとは、後の世々も、幾度生れ変わるとも当然、あのおしどりのように夫婦仲良く離れる事なく、生命を寄せるべきでしたのに、あの天宝時代、眠れる海棠と云われた、あなたは、なぜ安禄山の乱の折に、命を落してしまったのであろう。(痛ましいことです。)
(『梅花無尽蔵注釈』市木武雄 続群書類従完成会)
で、これが信長と何の関係があるかというと、大いに関係があると思うのだ(俺だけかもしれないが)。