言霊とミカン

はてなブックマークで良記事だと評価が高い
25時:言霊とミカン /宮崎 - 毎日jp(毎日新聞)

 ミカンに「ありがとう」「死ね」と話し掛け、変化の有無を観察する「言霊(ことだま)大実験」が昨秋、県南地域の中学校であった。言葉の大切さを考える道徳学習だという。

 対象はビンに入れた3個のミカン。約2カ月後、生徒から悪い意味の言葉を掛けられた方が腐り始めた。良い言葉の方は変化なし。発案した教諭、そして多くの生徒が「言葉が伝わったのでは」と思ったという。

だが俺はへそが曲がっているので素直に同意できない。


まず、言いたいのは、この「記事」は「25時」という「コラム」だということ。今日23日の「コラム」は、

冬季五輪フィギュアスケート・ペアのフリー演技で、川口悠子選手が4位になった。日本国籍を捨て、ロシア国籍を取得して挑んだ五輪だった。

25時:五輪と国籍 /宮崎 - 毎日jp(毎日新聞)

川口悠子選手が4位になった」ことや、「ロシア国籍を取得」したことは他の記事で確認できる。このコラムはそれに関する「評論」だ。



ところが「言霊大実験」があったことについては、「昨秋」にあったということなので、記事になっているのではないかと、「言霊大実験」「宮崎 ミカン ありがとう」などいろいろな語句で検索してみたけれど、他で確認することができない。

発案した教諭、そして多くの生徒が「言葉が伝わったのでは」と思ったという。

と具体的なことが書いてあるからには、取材記事があるのではないかと思われるのだが見つからない(「実験」の報告書を入手した等の可能性もあるが)。従って取材記事ならあるはずの、学校側の言い分みたいなものは存在しない。


ローカルな出来事なので記事になったけれど(ネット界には多数のウォッチャーがいるにも関わらず)見落とされてしまったということだろうか?それとも今回初めて報道されたということだろうか?そこのところがわからない。


それがわからないということは、一つの疑念を生む。これは本当にあったことなのだろうか?もしかしたら筆者の捏造ではないかとか、「都市伝説」を信じてしまったのではないのかとか。


無論、これは毎日新聞のコラムであって、三流ゴシップ紙の記事ではない。本当にあった可能性は高いだろう。だけど疑似科学を批判しようとしてる(リテラシー能力が高いと自負しているであろう)人が、この程度の情報しかない記事にホイホイ乗っかっちゃっていいのかい?ってへそ曲がりの俺は思う。