【モスクワ=副島英樹】2008年夏にロシアと軍事衝突したグルジアで13日、政府系テレビ局「イメージ」が夜8時のニュース番組で「戦争が始まり、ロシア軍の戦車が首都トビリシに向かっている」という偽のニュースを放送し、パニックが起きた。インタファクス通信によると、グルジア兵の母親1人がショックで死亡、救急車の出動要請も相次いだ。
偽ニュースは「ロシア軍がグルジアに侵攻。グルジアのサアカシュビリ大統領が殺され、野党指導者の政府が成立した」などの内容。テレビ局は約30分の番組の最後に「可能性のある一つのモデルを伝えた特別ルポ」と断っただけだった。視聴者のほとんどは真に受け、避難を始める人が出るなどパニックが広がったという。
⇒asahi.com(朝日新聞社):「ロシア軍が侵攻」偽ニュース グルジアで市民パニック - 国際
俺がブログを始めたのは5年前の2005年。このとき非常に印象に残った出来事があった。
⇒にせYahoo!ニュースに「中国、沖縄侵攻」 - ウィキニュース
【2005年10月19日】
ニュースサイト「Yahoo!ニュース」をそっくりまねた偽サイトに「中国軍 沖縄に侵攻」という偽情報の記事が掲載されていたことが、19日わかった。読売新聞などが報じた。
「Yahoo!ニュース」は、ニュース記事の転載や検索を行っているサイト。このサイトのページにそっくりの偽サイトが作られ、「中国軍 沖縄に侵攻」という見出しと「【アメリカ18日共同】」というクレジットのもとに「アメリカ国防総省は18日未明、中国から日本(沖縄)に中国軍が侵攻したことを発表した」「『中国機が自衛隊機を追尾する形で沖縄県上空に侵攻した』」(共同通信による)」などとした偽情報を掲載していた。
2005年といえばブログが流行りだした時期で、俺もそれに乗っかって始めたわけだが、2ちゃんねるでこの情報を知った俺は、ネタ探しとしてブログ界の反応を見ていた。
驚いたのは、真に受けている人が結構な割合でいたってこと。それにも増して驚いたのは、真に受けているにもかかわらず、「中国ってひどいですねえ」とかいった呑気な反応だったこと。
もちろん、真に受けなかった人は遥かに多くいたに違いなく、そういう人達は反応すらしなかったのだろう。
というわけで、ネット上である話題についての意見を見ても、それが世論を反映しているとは限らないということを学んだという思い出話。