田島正樹氏の言う「保守主義」と俺の考える保守があまりにも違いすぎる

俺は、いつ何がきっかけだったかは忘れたが、田島正樹氏の「ララビアータ」をRSSリーダーに登録している。常にウォッチしているわけではなくて、たまに気になった記事を見る程度。実のところ田島氏の政治的立ち位置がどのようなものなのかもよく知らない。ただ、今まで読んだ記事には賛否はともかく、特に違和感を覚えたことはなかった(と思う)。それは、無学な俺が理解できない哲学の専門的な話などは読み飛ばしていたからというのもあるだろうけれど…


しかし、最新の
ララビアータ:革命的左翼の保守主義的基盤
という記事には大いに違和感を持った。ここで説明されている「保守主義」は、俺の認識しているところの「保守主義」とは大いに異なっているからだ。正反対だと言っても良い部分さえある。


だが、俺は自分のことを保守だと思っているけれど、保守についての深い知識があるわけではない。一方、田島氏は東大卒の哲学者(というのは今知ったばかりだけど)。常識的に考えれば田島氏の方が遥かに学があり知識を持っているはずだ。だから、田島氏の認識がおかしいという決め付けは躊躇する。


それに「保守」といってもいろいろあるだろう。日本において俺の考える保守とは違う保守が存在するということも知っている。日本だけではなく世界にも多様な保守があり、田島氏が説明するところの「保守」は、そのどれかなのかもしれない。とはいえ、時と場合によるだろうけれど、哲学的な話をする場合の「保守」とは、「保守主義の父」と呼ばれるエドマンド・バークの考えを継承している思想のことを指すと思われる。だとすれば、やはり、田島氏の解説する「保守」は、俺の認識する「保守」とは異なっているように感じられる。


俺のみるところ、田島氏の指摘する「革命的左翼の保守主義的基盤」というのは、保守主義者が指摘するところの、フランス革命以前に存在した、革命へと繋がる思想のことであろうと思われ、それは「革命的左翼の基盤」ではあっても「保守主義的」なものではないと思うのである。


(多分続く)