リフレとニセ科学

といってもリフレ派と呼ばれる人とニセ科学批判してる人が似通っているという話ではない。


世間には日本はもう経済成長は必要ないと主張している人が少なからず存在する。しかしながら経済成長は必要なんだというのが「正論」であり、リフレ派の人達もそう主張する。


それはそうなんだけれど、もはや必要なものは行き渡り、人々がどうしても欲しいというものがなかなか見つからないという現状がある。


そういう時代に何としても消費を増やさなければならないのであるから、電話勧誘や訪問販売が増える。それには当然コストがかかるから、その分は商品に上乗せされて高額となる。また怪しげな効果を売り文句にした商品も増え、それらの電話勧誘や訪問販売も増える。実に迷惑な話なんだけれど、彼らも生活するためにはそうしなければならないという事情がある。職業を選べるほど恵まれた時代では今はない。


ニセ科学批判で槍玉に上ることの多いマイナスイオン商品だって、普通の商品を作っていたのでは新興国NICSとかNIESと呼ばれてた)との競争に負けてしまう。これからの日本は高付加価値商品を作らなければならないという30年くらい前からある風潮の中で登場してきたものだと思われ。


そりゃ真っ当なものを作って真っ当に売って、それがちゃんと売れるというのならそれに越したことはないんだけれど、そうそう上手くいくものではない。上手くいかなければ「その手の商売」が増えるのは必然といっていいだろう。


そこんところ経済学者の先生方はどのように考えているのだろうかと常々思っているところだけれど、あんまりそういうことに言及したものを見たことがない。個人的にはどんどん規制してほしい(いまどき訪問販売なんて一般家庭に必要ないじゃん。どうしても必要だっていうなら希望する人だけ登録するとかでいいじゃん)なんて思うけれども、それは経済成長にとってはマイナスになるだろう。「黒い猫でも、白い猫でも、経済成長に貢献するのが良い猫だ」といったところなんだろうか?


なんてことを、この休日に、さんざん電話勧誘やら訪問販売(居留守使ったけれどピンポンが乱暴且つしつこい)やらの攻勢で迷惑を蒙りつつ思うのであった。


(追記)
今日、訪問販売が強気だったのはあれか?国勢調査の用紙配る人と誤解させるためか?何かそんな気がしてきた。俺は一昨日貰ったから騙されなかったけど、貰ってなかったら出ざるをえなかったかもしれない。