上で、「長」の名が付く歴史上の人物は山ほどいると書いた。
戦国時代には、織田信長、浅井長政、丹羽長秀、羽柴秀長、黒田長政、池田長政、浅野長政など「長」の名が付く武将は数え上げたらきりがない。
しかし、だからといって、「長」が「ナーガ」と関係ないと言い切れるものではないと俺は個人的には思っている。
一五世紀から一六世紀ころまでは(正確にいえば一六四〇年くらいまでは)“金銀の時代”といえるくらい、わが国の歴史のなかでも貴金属が大量に産出した時代である。
と書いてある。
戦国時代の武将に「長」の名の付く人物が多いのは、「金銀の時代」と関係があるかもしれないと思うのである。
といっても、もちろん藤原道長のように「長」の名を持つ人物は平安時代にもいるわけで、15〜16世紀の人物に「長」の名を持つ人物が際立って多いという統計的な調査をしたわけではない。
歴史人名辞典で人物を時代ごとに分類して、「長」の名を持つ人物の割合を調べてみれば面白い発見が出来るかもしれないと思うが、恐ろしく手間がかかりそうなので未だにやっていない。
誰かやらないかなあ。