太古の昔から現在にいたるまで連綿と続く、自然発生的な日本固有の民族的宗教である神道

井上寛司『「神道」の虚像と実像』 雑記帳/ウェブリブログ


面白そうなテーマではある。読んでみたい(しかしいつになるかわからない)。


ただ、気になるのは、こういうのは別に神道に限ったことではなくて仏教やキリスト教だってそうだと思うし、それを「昔から現在にいたるまで連綿と続く」と言ったっていいじゃないかとも思うし、変化するのなんて当たり前じゃないかと思うし、それを本当に人々は誤解しているのかとも思うし、ましてや柳田國男がそんなことも知らなかったなんてことがあるんだろうかとも思う(ま、読んで見なけりゃわからないけれど)。


あと、そもそも神道とは何かという点で、これは神道には教義がなく云々で定義が難解だとかいうことではなくて、キリスト教であれ仏教であれ、視点をどこに置くかによって異なってくるもので、その人のいう「○○教」はどの視点から言っているのかを考慮しないと話が噛み合ってこないようにも思う。たとえば一般の氏子にとって神社本庁の方針がどうのこうのは全く無関係ではないかもしれないけれど、割とどうでもいいことのような気がするわけで、国家神道にしろ、お上がこう決めましたと言ったからといって一般庶民の信仰が一挙に変化するわけでもないだろうし。