⇒15歳少年のマヤ遺跡「発見」は間違いと専門家 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
「発見」のニュースを知ったとき「へえー」と思った。思っただけ。この手の話題は大好物なんで調べたり考えてみたりしてみたいと思ったけれど、その前にあっという間に疑問視する声が出てきて、それは尤もな理由なので、考察するまでもなくそれを受け入れたって感じ。
俺はこの手のアプローチはありだと思ってる。たとえば遺跡が直線上に並んでるとか、正方形や長方形、正三角形や直角二等辺三角形で配置されているとか。そういうのは遺跡はたくさんあるのだから、その中から恣意的に選べば簡単に図形ができてしまうという意見もあり、実際、時代が違ったり、特に関係のない遺跡を繋げて図形になると主張するものはいっぱいあるけれども、偶然では済まないものもあると考えている(現在、それが学術的に認められているものが存在するのかということについて無知なんだけど)。ただ「星座」というのは、直線や正三角形や正方形のような規則的な図形ではないので、最初から違和感はあった。
「遺跡」とされているものについては、偶然にしろ本物を発見したのかもしれないし、トウモロコシ畑なのかもしれない。それは画像を詳細に調べればある程度わかるのではないかと思われ。
ところで
⇒マヤ古代都市発見のどこが怪しかったか
1. 大手メディアが取り上げてない
安易に批判されがちですが、なんだかんだ言ってマスコミはプロなので、ぽっと出のブログより信用できます。
海外ソースもポツポツと微妙な印象。
こんな大発見がもし事実なら、周りの大人がメディアにリリースを出すのでは?
これは確かにそう。考古学的発見のニュースに関しては常にこれを念頭に置いておく方が良いだろうと思う。
なお、大手メディアが取り上げたからといって、鵜呑みにできるかというとそうでもない(それは何にでもあてはまるけれども考古学は特に顕著だといえよう)。
ネットニュースとは違って大手メディアを見て信じるのは仕方ないことではあるし、逆になんでもかんでも疑うのはそれはそれで問題だけれども。
大手メディアが大々的に取り上げたツタンカーメンの墓の隠し部屋の件
⇒ツタンカーメンの墓の“隠し部屋”、発掘調査に暗雲 「100%の確証が必要」 - ITmedia ニュース
これもつい最近のニュースで、マヤ遺跡発見のニュースと並行して話題になっているのだが、この記事だと単に発掘調査は慎重にしようというニュアンスに受け取れる。はてなブックマークの反応もそう受け取ってる感じ。
⇒はてなブックマーク
しかし
⇒ツタンカーメン王墓の「隠し部屋」、迷走の真相 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
を読むと、どうやらそういうレベルの話ではなさそうだ。「もっと確かな証拠を求める」というよりは「調査に疑義が持たれている」という感じ。
渡辺氏は3月にスキャン画像の一部を公開したが、これを見た地中レーダーの専門家からは分析内容を疑問視する声が数多く飛び出していた。彼らは画像には「何も見えない」と口をそろえ、また渡辺氏が主張するような「有機物」はレーダーでは判断できないはずだと指摘する。
グッドマン氏によれば、渡辺氏は生データを公開していないという。会議に出席していた渡辺氏へインタビューすると、40年以上レーダーを扱ってきた経験を基に、自分の機械に大幅にカスタマイズを加えているため、他人にはデータが読み辛いが、自らの結論には自信を持っていると、通訳を通じて語った。
これを見る限りでは、どうしてもあの「コツがあるんです」案件を連想してしまうのであった。