江戸時代に家康を狸おやじと表現した「八陣守護城」という人形浄瑠璃があるとかなんとか #覚書
— 無水月 (@na_mitsuki) 2016年9月9日
調べてみた。
春雄が多勢を絶所に支え。
追ひ詰め〱泡吹かせ。
狸親仁が白髪首、引提げんは腕のうち。我が方寸の胸にあり。
(『日本戯曲全集. 第二十八卷』近代デジタルライブラリー)
あらすじはこの記事が詳しい。
⇒「感動手習帳」〜芸術をじっくり予習、楽しく反芻。 「じいよ、頼む。」幼君に頼られて守る、加藤清正の物語〜国立劇場・5月文楽公演(第一部)「八陣守護城」を予習します。
この北畠春雄という人物が徳川家康のことなんだそうだ。
⇒たぬきおやじ(たぬきおやじ)とは - コトバンク
⇒八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)とは - コトバンク
「八陣守護城」の「佐藤正清(加藻朝清とするのもあるらしい)」が「加藤清正」なのは疑いない。であるならば、その正清が守ろうとしている幼君が豊臣秀頼だということになると考えられるのだろう。幼君の守護を正清から託された「後藤基兵衛政次」という人物も登場するが「後藤基次(後藤又兵衛)」を連想させる。
これはもう疑いようがない。と言いたいところだけれど、この幼君の名前は「小田春若丸」という。
小田春若、前の武将春永が嫡孫なれば、四海の大将と任じ置かるゝなり。未だ幼少なれば、北畠春雄を後見として、両人付き添ひ、政道執り行ふべきとの勅諚なり。
「小田春永」の後継者が孫の「小田春若」で、「北畠春雄」はその後見人だという。明らかにどっかで見た話。
「小田春若」は織田信長の孫の三法師(織田秀信)。「北畠春雄」は織田(北畠)信雄のことではないか。なお春若君の本城は安土にある。
そうであっても北畠春雄という人物のモデルに徳川家康が入ってる可能性はあるけれども、どうなんだろう?