ジョン・レノンが好き

俺がビートルズにはまったのは中学の時。


それまでは歌謡曲にはまっていた。で、『明星』を買ってたんだけど、「歌本」が付録についてくる。付録というか、むしろこっちが買う目的。で、その「歌本」の一番最後のページじゃなかったかと思うんだけど、ビートルズの広告が毎回のように載っていた。東芝EMIから出ていて、ほぼ全曲が収録されているもの。


ビートルズって何だ?もちろん名前だけは前から知っていた。「イエスタディ」だけはしょっちゅう日本の歌手が歌っていたから知っていたけど他は知らない。で、毎回載ってるから興味があるんだけど、高価なものだからもちろん買えない。というわけで、丁度その頃から聞き始めたFM放送が頼り。『週刊FM』という雑誌でビートルズとあれば蛍光ペンでチェックして録音。そしたら聴いたことがある。三ツ矢サイダーのコマソン(死語)だ。「ラブ・ミー・ドゥ」と「プリーズ・プリーズ・ミー」。(ちなみに後で知ったがオリジナルではなくカバーだそうな。ちなみに手塚理美が出ていた)。


そんなこんなでエアチェック(死語?)してたら、間もなく、NHKの「軽音楽をあなたに」で一週間まるまるビートルズ特集。全曲流したと思う。全て録音。それから毎日聴きまくっていました。ビートルズは1970年に解散したから、大昔(今から思えばそれほどでもないな)の曲なんだけど新鮮だった。その頃ニューミュージックなんてのが流行してたけど色褪せてみえた(パクリも多いし)。


で、解散後のビートルズなんだけど、ポールの曲は当時もヒットしてたからFMで流れていたけど、ジョンは活動停止してたから聞く機会がなかった。たまに「イマジン」が流れるくらい。


「イマジン」はあまり好きではない。別に左翼的だからというわけじゃない。昔も今も英語は苦手だから、何言ってるのかなんてわかりゃしない。「イマジン」の歌詞の意味を知ったのはネットで検索して知ったのだから最近のこと(まあ、俺には受け入れられない思想だな)。しかし、歌詞なんてどうでもいい。俺は日本の曲でも歌詞なんかこれっぽっちも頭の中に入ってこない。単にビートルズ時代のほうが良いなと思っただけ(後に「マザー」を聞いて感動したけど)。


つうことで、最近はジョン・レノンと聞くと拒絶反応を起こす人もいるみたいだけど、俺にとっては尊敬する人のトップクラスに入る人だし、「イマジン」を歌えと言われれば、歌うことに何の躊躇いもない。もっとも、歌詞を覚えていないので、「イマジンホニャララ〜」になってしまうが。ただし、「私たちは憲法改悪に反対します。今からイマジンを歌うので、全員ご起立お願いします」なんて言われたら断固拒否するけどね。