マッチ売りの少女の謎 (その1)

童話を読んだのは小学校の低学年の時だったか、あるいは幼稚園の時だったか。それ以来、断片的な話は聞くけど、原典を読んだ覚えはなかったりする。


というわけで、何十年ぶりかで、再び読んでみる。


マッチ売りの少女 The Little Match Girl (結城浩訳)
マッチ売りの少女 The Little Match-Seller (大久保ゆう訳)



第一の疑問、なぜ少女はマッチを売っているのか?というかマッチ売りって何だ?検索してみると結構これが気になっている人が多いのだが、これだと納得できるものは見つからない。そもそもマッチはどこから入手するのか?家で作ってる?問屋から仕入れる?


なぜ少女がマッチを売るのか?幼くて家業では役に立たないけれど、マッチを売って小銭を稼ぐくらいのことはできるだろうと考えたから?貧しそうな少女が売れば同情が集まり、大人が売るよりも売れると考えたから?同様の理由で寄付的な意味合いを込めて、通常の売価よりも高く売ることができるという考えがあったから?


自由に商売できるのか?しかるべきところから許可を取っているのか?モグリなのか?子供には特権があるとか?
なぜ売れないのか?需要がないからか?売り方が下手だからか?ライバルがいるからか?不運だったからか?(神様が少女を天国に導こうとするための前フリ?)
商売の経験は?この日が初めて?


母親は?俺はずっと父子家庭だと思い込んでいたけど、読んだらそんなこと一言も書いてなかったですね。ただ、おばあさんについて、「少女を愛したことのあるたった一人の人」と書いてあるんで、母親が生きているにしろ、死んでいるにしろ、少女を愛していなかったことになりますね。少女を産んですぐに死んじゃった可能性もあるか。


創作童話だから、あまり深読みしても意味ないか…