(1)現在にいちばん近い過去。少し前から今までの間。ちょっと前。ちかごろ。副詞的にも用いる。
辞書的には「最近」とはこういう意味。しかし期間が定まっているわけではないので、「最近」がいつのことなのかは、それだけでは判断が難しい。周辺の情報と合わせて予想が付く程度。
⇒血天井の「血痕」は人間の血液であることが科学的に証明されている
で引用した正伝寺のパンフレットの
最近血液学の権威として知られている古畑種基博士の研究により、368年以前の人間の血液であると科学的に証明されました。
の「最近」は古畑博士が1975年に亡くなっているので、少なくとも30年以上前の出来事。晩年のこととは限らないので半世紀以上前のことかもしれない。そんな昔のことを「最近」というなんて、さすが「先の戦争」が応仁の乱である土地柄。なんてことじゃなく、単に昔のパンフレットが書き換えられずにいるだけってことだろうとは思う。
ただ、実際に「最近の研究」「最近の学説」が調べてみたら何十年も前のことだったなんてことは良くある。あれは何なんでしょうね。深く考えずに書いている場合(古い本に「最近」と書いてあって、そのままコピーしたとか)もあるんだろうけれど、「最近の」と書きたくなる心理が「何か」によって惹き起こされる場合もあるんじゃないかとも思う。