EUは?

グローバル化といえばEUという実例があるわけだけど、実際のところどうなってるの?


2004年の記事だが「欧州共通歴史教科書」というのがあるそうで、

他方、副読本として用いられるケースはあるものの、現実としてこの教科書を採択する国はなく、また内容についても、まだまだ模索の途中ではあります。

ヨーロッパの歴史―欧州共通歴史教科書 - 過ぎ去ろうとしない過去
ということらしいですよ。


内田先生は

グローバル化の時代には、もう誰も「包括的な歴史記述」を夢見ることはない

と、おっしゃているけれど、少なくとも夢は見ているみたいですけどね。

このシニスムが深く浸透すれば、いずれあらゆる「国民の歴史」を、自国の歴史でさえ、誰も信じない日がやってくる。
彼らがめざしているのは、そのことなのである。

というような「陰謀」を画策する動きが欧州でもあるんですかね?


まあ確かに既存の「国民国家」の存続が揺れている国はありますけどね。たとえばベルギーとか、イギリスとか。しかしこれは分離運動であり、欧州連合という地域統合体が設立されたことにより、既存の「国民国家」に留まる必要性が薄れ、より純化された「国民国家」を作ろうという動きが表面化してきたのだと俺にはみえますけどね。

このヨーロッパの統合と国家独立(分離)は矛盾するのではなく、むしろ、EUやその他の統合するヨーロッパがあるからこそ、既成の国家が弱体化した際、いくつもの「地方」が新しい国家として出現してくることが許されてきたのです。

ヨーロッパの「分離と統合」(2):スコットランドは独立するのか?|グローバル化は足元からやってくる 〜国際学で切り取る世界と社会〜|ビジネス&キャリア|ヨミモノ|QuonNet