「あざい」か「あさい」か(その6)

また古代・中世に「浅井」以外の表記はなく、本来「浅」を「あざ」と訓ずることはない。

人物叢書浅井氏三代』(宮島敬一)


調べたら「浅」を「あざ」と訓ずる例は結構ありますね。


京都市右京区「京北浅江町」は「けいほくあざえちょう」と読む。
福井県吉田郡永平寺町「浅見」は「あざみ」と読む。
秩父には「浅見(あざみ)」という名字が多いそうだ。
宮城県栗原市の「浅布渓谷」は「あざぶけいこく」と読む。
長崎県対馬市の「浅藻」地区は「あざも」と読む。
東京の「麻布」は「浅府」とも表記されていた。
あと、「アサザ」という植物の漢字表記は「浅沙・阿佐佐」だが、万葉集には「あざさ結ひ垂れ(阿邪左結垂)」とあって「あざさ」。


びっくりぽんや!


(追記3/16)
岐阜県揖斐川町に浅又(あざまた)という地名あり。
浅又(あざまた)川の源流は金糞岳(浅井岳)で、浅井姫命はこの山の神。