2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「神武東征」(その2)

日本書紀による神武天皇までの系譜。 イザナギが黄泉の国から返ってきて左の眼を洗って生まれたのが天照大神、次に右の眼を洗って月読尊、次に鼻を洗って素戔嗚尊が生まれた。 アマテラスとスサノオの誓約(うけい)でスサノオがアマテラスの「八尺の勾玉の五…

「日本最古級の石器」は信用できるのか

⇒「日本最古級の石器」はどこまで本当なのか?:日経ビジネスオンライン これは俺も気になっている。でも、知識は皆無に近いから見ているしかない。報道については、発表する側は専門家だし、記者はそれなりに詳しいかもしれないけれど素人だし、難しいとこ…

首藤信彦といえば

炎上中の記事 ⇒ある軍事評論家の死 - すとう信彦 & his band 前に少し触れたが、首藤氏は「外交官射殺事件真相究明有志の会」の座長だった人。事務局長は若林秀樹、呼び掛け人は阿久津幸彦、達増拓也、藤田幸久、齋藤勁、平野貞夫、広野ただし この内、藤田…

実名・匿名論争

ネットでの発言を実名ですべきって話には大きく分けて二通りあると思われ。 一つは匿名での誹謗中傷・名誉毀損・犯罪予告等を取り締まるため、あるいは予防するためというもの。これについては殺害予告などは実際に逮捕されているわけで(完璧ではないにせよ…

死亡債って

⇒米金融界で注目され始めた「死亡債」 ・・・薄気味悪いと評されながらも市場拡大:アルファルファモザイク (元記事) ⇒「薄気味悪い」と評されながらも市場拡大 米金融界で注目され始めた「死亡債」 - livedoor ニュースさすがアメリカ。もう少し詳細が知り…

被害者救済が目的のはずなのに自分達が被害者に

「ニセ科学批判」というのは、 「社会的な有害性を持った疑似科学」による被害の防止を目的とした活動である。 ⇒疑似科学 - Wikipedia というのが現在の俺の理解です。 「ニセ科学」の被害を受けるのは、科学的知識を持ち合わせていない一般人なわけですよね…

日本中世の社会と国家

日本中世の社会と国家作者: 永原慶二出版社/メーカー: 青木書店発売日: 1991/04/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る永原慶二(青木書店 1991)。図書館で借りてきた。 民衆が天皇を知っていたかについて、 幕末維新期にとどまらず、…

権力は権力である

⇒小林よしのり氏への疑問 - 猫を償うに猫をもってせよ近世の庶民は天皇を知っていたのかという話が妙な方向に… 小林氏は「国民主権」を言う者は左翼だ、としてこれを批判している。 「保守」が嫌うのは巨大な権力による自由の抑圧だということは既に何度も書…

「神武東征」(その1)

こうした経緯から現代の歴史学界では神武天皇の存在は前提とされていない。したがって神武天皇に関する説話は何らかの形で創作されたものであるとする意見が出ており、崇神天皇、応神天皇、継体天皇、または記紀編纂時期の天武天皇を基に創作したとする「モ…

日本書紀を神話として読み解く必要性

「神話」とは 必ずしも神が出てくるとは限らないし(「神話」の原語であるmythには、「神」と関連する意味はない)、神が出てくるとしても一人であったり、多数であったり、その形態は神話によって様々である。 ⇒神話 - Wikipedia アマテラスはスサノオ、オ…

ヤギさんはなぜ手紙を読まずに食べたのか

はてなブックマークの人気エントリー ⇒やぎさんゆうびんの謎 この手の考察は大好物なんだけれど、これはどうだろう? 子供の頃から思っていたのは、ヤギは紙を見ると後先考えず条件反射で食べてしまうのではないかということ。ただ改めて考えてみると、これ…

子供手当てが「諸条件の平等」?

歴史的政権交代から約一ヶ月が過ぎ矢継ぎ早にマニフェスト、実行に向けて政策議論を活発化させています。自民党政権が左翼化して以来、自民党的「大きな政府論」と民主党的「巨大な政府論」との審判に国民は「巨大な政府」を選択しましたが、私はそのマニフ…

ソ連がなぜ長続きしたのか?

社会主義は1990年代に崩壊したと思っている人が多いようだが、本書も指摘するように、スターリンの死んだ 1953年から崩壊は始まっていた。1960年代後半の新左翼は社会主義国を「スターリン主義」と呼んで敵視しており、1980年代にはとっくに知的権威を失って…

失脚と死

『徳川家康のすべて』(北島正元編、新人物往来社)を読んだのは、徳川家康以前の松平氏について調べようと思ったからなのだが、そこで気になったことがある。 まず、家康の曽祖父の松平信忠について。 信忠の場合、一部の家臣たちは信忠を廃して弟信定を立…

ブラック企業を撲滅するためには

ブラック取締法を本気で作って欲しい一にも二にも外圧でしょう。 日本が変わるのは良くも悪くも外圧が一番効果がある。逆に言えば外圧があまりないところは変わらない(新聞業界とか)。 それが現実。 (ちなみに週休二日制もたしか外圧だったはず)

ブログ界のホットな話題は下北沢再開発ですか、そうですか

地方在住者おいてけぼり。 俺が下北沢で連想するのは麻雀だったりする。 ⇒ぎゅわんぶらあ自己中心派 - Wikipedia ⇒スーパーヅガン - Wikipedia ⇒桜井章一 - Wikipedia

例えば「上杉謙信女性説」

既に否定されたトンデモ説も、もう一捻りすればと思うことはしばしばある。例えば「上杉謙信女性説」。 ⇒上杉謙信女性説 - Wikipedia この説はとっくの昔に歴史家の桑田忠親氏によって徹底的に批判されている。にもかかわらず未だに人気のあるトンデモ説。は…

トンデモが好きだからトンデモを批判する

⇒科学もムーも学研 - 「で、みちアキはどうするの?」 (注:みちアキさんは「ニセ科学」について書いているけれど「ニセ科学」という言葉自体に批判的なニュアンスが込められているので、ここでは「トンデモ」について。とはいえ本来は「トンデモ本」とは「…

レッツ泉岳寺!(今川家の人々)

赤穂浪士の討ち入りで有名な泉岳寺。 慶長17年(1612年)に徳川家康が外桜田に門庵宗関を招いて創建。寛永18年(1641年)寛永の大火で焼失したが、将軍家光の命で、毛利・浅野・朽木・丹羽・水谷・今川の6大名により、現在の高輪の地で再建された。浅野内匠…

大樹寺の謎(ビスタライン)

応仁元年(一四六七)八月、額田郡井田野で、尾張春日井郡品野・三河加茂郡伊保(ともに地名で、そこの誰かは不明)の兵と親忠は戦い、勝利した。それから九年を経過しても、戦場で死亡した亡魂が昼夜鬨(とき)の声をあげ、死者を葬った塚が鳴動する。人々は…